2年間ではないけど総振り返り!
いまさらながらのお話になりますが
先月7月17日をもちまして青年海外協力隊としての任期を終えました。
思えば、3月中頃には帰国し4ヶ月は日本での待機で最後を終え、加えてワタシは昨年冬に3ヶ月ほどの療養一時帰国を挟んでいるので
実質的にモンゴルにいたのは1年半ほどでした。
もう日本に戻ってきてから5ヶ月ほど経って
そりゃ20年以上住んでたところに馴染むのなんてほんまに一瞬でたまにワタシはモンゴルにいたんだろうかとなります(笑)
写真見たら居たんやってなるけど、なんかすごく遠い昔のようで夢だったみたいなそんな不思議な感じ。
というわけでいったんざっと気持ちを振り返ってみようと
海外で体育を教えるっていうのは高校生のときに持った夢で
70日間の派遣前訓練はホントに個性豊かでアツくてたのしいたくさんの同期隊員に出会って
希望した国とはちがったけど大きな期待とワクワクを持ってはじめてモンゴルに降り立ちました。
任地はモンゴルの東の端のチョイバルサン、ゆきさんもとさんと3人で行きました。
なにもないがある暮らしやすいチョイバルサン生活のスタート。
学校にはもともと特支のボランティアが入っていたけど体育のボランティアとしては初代。任地の中でも体育のボランティアははじめて。
やることしかないんやろうな〜!とはじめは登校していました。
けどフタを開けてみると問題がないわけじゃないのに特に必要とされてる感じがまったくなくて求められているのか?感。
やりたいことあったらなんでも自由にしてもいいよのスタンスだったので
とりあえず見つけた課題に取り組もうと提案してみるもののあんまり協力的ではない感じ。
それはそれはホントにガクーーーンと気持ちが落ちた、、
まわりのゆきさんもとさんは2代目だったり日本での教員経験もしっかりあって活動も順調で
ワタシだけすごく取り残されてる感。
けど二人とも優しいからいっつも話を聞いてくれました。まじでよく泣いたなーこの二人の前では(笑)(笑)
学校行くのほんまに億劫やったし
カウンターパートの顔なんてもはや見たくないみたいな感じで避けちゃってたこともあったしで冷戦でしたね。
このときに守衛のおっちゃんに田舎に連れてってもらったときの壮大な景色は、すごくすごくキレイで心がホントに救われた!なんか一生忘れない気がする。
そんな荒ぶってる時期にちょうど指をケガして様子見てたわけやけど、一時帰国が決定。
活動うまくいってない時期で投げ出しちゃうみたいな感じになるのがすごく嫌やったけど
いったん離れてリフレッシュしておいでと言ってもらえたことで心が軽くなりました。
日本ではリハビリの合間に
友だちに会ったりリフレッシュしながら図書館などで教材研究をして資料を作ったり、新しくキッズコーディネーショントレーナーの資格をとってみました。
意外にも長くかかって戻ったのは3ヶ月後、モンゴルの学校は学年最後の4学期になっていました。あとチョイバルサンに3人の仲間が増えました。
帰る前の関係がよいものではなかったから戻るの少し怖い部分があったけど
びっくりするほどウェルカムだったし、なんなら本音でいったん話すことができました。
この4学期の最後には詰め込みで駆け足で仕上げて同任地のボランティアの協力もあり
ぜったいにやりたいと思っていた運動会を行いました!子どもたちの活き活きした顔がたまりませんでした。
3ヶ月ほどの夏休みがあって、2年目のはじまり〜
1年めさいごの方は協力的な雰囲気も得られたけどまだまだワタシ主導すぎる、関心が薄すぎると思い、テーマとしては「巻き込む」
先生たちに自分たちでもできるだ!と思えるための成功体験が必要だなと感じていました。
1人ずつとペアを組み、学年と教材を設定し
授業を考えうまくいかなかったところを話し合い改善してもう一度。いい感じのPDCAサイクルだったんじゃないかな〜と思うし
先生たちが工夫した授業子どもたちとても生き生きとやっていた!!
あとは任地で巡回型のセミナーしたり、首都の教育大学校でセミナーさせてもらったりと
ワタシが大事にしたい体育教育の考え方を伝える機会をたくさんもらえました。
任地のちがう学校の先生からも一緒にやろうと声がかかったり、
同僚の一人が自ら研究授業をしたいと言ってきてくれたり、
運動会の企画から同僚たちと考え始めたりと
ノリにのってきたときにまさかの帰国はすごく悔しいものがありました。
それでも日本からでもできることはあると
残したい資料を同僚とともに作り上げたり
JICAモンゴルのFacebookでお家時間でできるトレーニングなどを紹介しました。
ホントにカウンターパートとは何度も何度もケンカしたし、その度泣いたし、信じては裏切られみたいなこともたくさんあったけど、
たぶんワタシが理想を持ち込みすぎたのもあって、モンゴルや先生たちの事情を汲み込めてないところもあって、そこを知っていくとこちらが譲らなければいけないこともたくさんあって、
そういうのがわかってきてからは、思ってること溜め込まずお互い何度もぶつけあってからは
すごく活動がうまくいったな〜と思いました。
ほんまに諦めずにぶつかっていってよかったな〜と。
大嫌いと思っていたカウンターパートとお別れのときにカウンターパートに挨拶をされたときだけ涙が出たことはなんかすごく嬉しかった。
心の底ではこの人を信頼してたんかな〜って。
同僚5人中ワタシの思いが伝わったかなと思うのは3.5人。
けど体育以外の先生や他校の先生にも支持してくれる人はたくさんいて
なによりも子どもたちが「たのしい!!もっとやりたい!!」と笑顔で授業をしてくれことが成果かなと思います。
改めて体育を通して子どもたちに関わっていくことがすきなこと、「できた」「わかった」ときの子どもたちの笑顔がサイコーに自分のモチベーションであることを実感しました。
協力隊員としての2年間いろいろなことがあって
いろいろな経験をして、自分こんな感情になるんやって思うこともたくさんあって、、、
一言で片付ければたくましく、心のキャパが広がったと思う!
辛いこと腹が立つことも数えられないけど
終わってみてから思い出すのはたのしかったことばっかりで
ワタシはモンゴルで活動して、チョイバルサンに住んで、たくさんの人と関わって幸せだったな〜好きだったな〜と思います。
2年の中でうまくいかない時期、活動そもそもできていない時期っていうのもあったけど
自分が置かれた状況でできる最善のことにはすべて取り組んだつもり!やから後悔は一切ない!
これからモンゴルの体育が発展していくことをあとは切に願います。
同期の11人、モンゴル以外の世界中の同期隊員、個性豊かなチョイバル組、モンゴル隊員、事務所の人たち、日本の家族、友人。
ほんまにほんまにたくさんの人たちに支えられて励まされて過ごした2年間でもありました。
ステキな人たちが周りにいるありがたみを実感しました。
今後もまだまだ落ち着かない人生な気がしますが、
この2年間の経験も糧に自分の信じる道を突き進んでいこうと思います。
その分きっと周りに迷惑もかけるけど、ぜったいにいつか恩返ししていきたいです!
浦田まだまだ成長します!!!
幻の3学期
2020年初投稿です、あけましておめでとうございます(笑)
なかなかブログを書く習慣がつかないな~、、、
さて前の記事で懸念していた3学期の始まりですが、
1週間だけ休みが延びたものの無事に始まりました!
、、、が、1週間経ったところで全国的な休校措置へ。
理由はというと年明けから世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスの拡大防止のため。
この休校措置の決定はホントに早かったし、当初の予定では3月2日から再開予定でしたがこの延長が決定されるのも早かった。
さらにいえば、2月2週目からは教員も学校に来る必要がなくなって、、先生たちを集めることもできなくて、、
この国の大々的な決定を前に一ボランティアが逆らって活動をできるはずもなく、細々と自分でできる作業を進めております。
ラスト半年の活動を校長、カウンターパート、小学部の主任と話し合って
そのあともう何度目になるかわからない体育教員たちとの涙ながらの語り合いを経て
やっぱりもう信じれないとことか疲れちゃったとこあるけどラスト半年やりきりたいことを楽しんで必死にやりきろうと思ってた矢先、次の日に子どもたち集めてまた運動遊びする予定だった夕方に飛び込んできた知らせでした、、、
いつも手伝ってワタシの話に耳を傾けてくれる先生が10月終わりにやりたいと提案してくれていた研究授業。
この先生がやる気を出したらホントに身を削ってでも力になりたい!もっといい授業を経験して力をつけてこれからの授業に活かしてほしい!とずっとずっと思っていたのでホントに楽しみに3学期のメイン活動にしたかったこと。
配属校とは違うけど何歳になっても探求心が絶えなくて柔軟で新しい考えを取り入れてくれる先生のクラスでの授業。
積極的に授業に誘ってくれていろいろ聞いてきてくれるこの姿勢がホントに嬉しくていろんなこと落とし込みたいなってすごく思わせてくれる。
ワタシも年取ってもこんな風にキラキラ生き続ける人でいたいなと思う(笑)
あとは、4学期のまとめ、さらにいえば2年間のまとめとして考えている運動会の準備。
きょねんやったものはワタシが種目もぜんぶ決めたし、当日までの動きとかも伝えて動いてもらうといったボランティア主体のものだったけれど、
ことしはきょねん経験したこともあるし先生たちも勝手がなんとなくわかったこと、今年度でワタシはいなくなり来年以降やるならば先生たち自身で企画運営しなければいけないことをふまえて
種目も考えてもらって準備もみんなで進めていってあくまでサポート役にまわろうと思っている。
4学期スムーズに運動会の練習に入るためにこの3学期で準備万端にする予定だった、、、
とかもう挙げだしたらほかにもいろいろあるしでキリがないのですが、、
こればかりはどうにもこうにもならないので、
どうか早く事態が収束することを願います。
いまの世界的な感染拡大状況とモンゴル政府の先手先手を打った対応では
もしかするともしかして4学期もなくなるんじゃないかと思い始めちゃったりもしますが
どう転んでも悔いなく帰国できるように日々送られてくる情報とにらめっこしながらこの状況下でもできることをしっかり考えていきます:)
にしても子どもたちにほんっっっとに会いたい〜😂
2年め2学期
2年めの2学期が終わりました。
冬休みがどれだけ延びるか3学期がどれくらいあるかわからないので
まとめに向けて大事になるなと思っていた2学期。
1学期からやりたいと企んでいたことをいくつかやり始めることができました◎
まずは、“現地の先生といっしょに授業を考える”こと
ワタシは今年度が終われば帰ります。
そのあと授業を行うのは1番学校の体育の先生たち。
2年めのテーマが「巻き込む、継続」ということもあって
先生たちが自分で工夫した授業を考えることができるというのを目標に、、、
サイクルとしては
先生に対象学年と教材を決めて略案を作ってもらう
↓
ワタシも似たような教材で少し変えた授業案をつくる
↓
週2コマある体育の授業で1回は現地教諭の授業案で、もう1回はワタシの授業案で
↓
1回めでみえた課題に対し解決案を考えもう1、2回授業実施
というように
先生たち授業する力はあるし、学校に道具も揃っている!
足りないのはあと少しの工夫だけだと思うな〜
実際回数重ねるうちに授業はスムーズになるし、少しやり方を変えるだけで子どもの楽しさも変わる!
うまくいく授業をみるとワタシも嬉しくなる\( ˆoˆ )/
こうやったら授業がうまく進むっていうことを感じてくれていたらうれしいな〜😁
自分が考えた授業で子どもが楽しそうに体育をするっていう成功体験が大事なのかな🤔と思ったり、、
4年生 “跳”の授業
2年生 “走”の授業
コーンに数字を貼るための作業中のおじいちゃん先生
5年生 “バスケットボール”
人数が多い、モノが足りないにはじめはそれを理由にしてたけど
そういったことも含めてやっていくしかないっていうのがだいぶわかってきてくれた気がする、、そうだったらいいなあ、、(笑)
2つめは“運動遊びの紹介”
体育の授業だけでは補えない体づくり運動のいろいろを月1土曜日に遊ぼう!!をコンセプトに。
1年生、2・3年生、4・5年生の三部制ですこし内容を変えて☺︎
1回めだったこともあってうまく伝わっていないところもあったけど
参加した子どもたち「すっごいおもしろかった!!」「次いつやるの?!」と目を輝かせてくれて🤩
保護者の人もいっしょになって楽しんでくれたり、理解してくれたり
やってみてよかったなとすごく思えた(^O^)
続けていきたいけど、体育館争いが大変だ。笑
いっつも手伝ってくれる体育の先生
じゃんけん運動
大人もたのしい大根抜き
そして2学期からはきょねんに引き続き
ソーラン節と組体操のクラブ活動もはじめました🙌
やりたい!っていった子を集めてっていったものそうなのか、、
きょねんよりワタシのモンゴル語が上達したものそうなのか、、
きょねんよりか上達が早い気がする!!
ソーラン節の1〜3年生にはことしも癒されまくってる❤️
助け合いもしっかりね!!
逆立ちできる子増えた🤸♂️
来年の運動会でまたしっかり披露しようね〜!!!
年が明けると3学期!いつはじまるかはわからないけど(笑)
3学期にむけてこの2学期はいい土台になった気がするな〜😊
欲張らない、欲張らない。少しずつ、少しずつ。
世界の笑顔のために
「世界の笑顔のために」プロジェクト。
これは日本国内で物品の提供者を募り、JICAボランティアの所属する途上国へ届けるというボランティア事業の一環です。
今回はワタシから募ったわけではありませんが、特別企画とでもいうのでしょうか~、、
コンサドーレ札幌よりモンゴルにチームユニフォームとチームタオル等の提供がありました。
個人的にモンゴルが選ばれたのは、W杯の二次予選で日本とモンゴルが同じグループリーグに属しているからなのではないか🤔と思っています。
というわけで、自分が活動している学校にコンサドーレのユニフォームを渡すことに!
でもただ渡すってことにはしたくなくて、、
ずっとモンゴルで話したかったことをこのきっかけに!と企みました('ω')
その前にまず、サッカーについて生徒にアンケート。
モンゴルは冬が長く外で遊べる期間が短いことから、サッカーはまだまだメジャーとは言い難く、体育の授業でも指導本に載っているものの取り組まれている様子はほぼ見受けられません。
いままで一次予選で敗退していたサッカーモンゴル代表が今大会はじめて二次予選にコマを進めたのは、モンゴルサッカー界の大きな出来事で国民の関心をひいてもおかしくありません。
ということで、うちの生徒たちがどれだけサッカーや国の代表選手に関心があるか知りたかったので中高生を対象に4つの質問。
➀サッカーモンゴル代表がワールドカップの1次予選を通過し、今2次予選を戦っていることを知っているか。(知っている。男子346人中106人、女子332人中31人)
②モンゴル代表と日本代表が同じFグループであることを知っているか。(知っている。男子346人中80人、女子332人中26人)
③サッカーの試合をテレビで見たことがあるか。(見たことある。男子346人中187人、女子332人中67人)
④サッカーのルールを知っているか。(知っている。男子346人中220人、女子332人中60人)
という結果になり、やっぱり少ないな~と、、特に女の子たち!
この結果も踏まえて今回の話のテーマは、
「自分が”する”だけではないスポーツとのかかわり方」
「世界で活躍する自国の代表に興味を持ちましょう」
「大きな夢を持ちましょう」
の三本柱で。
体育の授業をしてて思うのが子どもたち自分が「する」ばっかりを楽しむ。
小学生に関してはホントに自分の番以外は知ったこっちゃないって感じやし
中高生に対しては「支える」だったり「知る」についても知って欲しかったので、、
とくに授業では記録を返して「知る」を意識してみてる(^O^)
これにも関わってくるけど世界で活躍するモンゴルの人選手についても知ってほしい!!
「みる」スポーツを楽しんで自国を盛り上げてほしい!!
そして1番言いたかったこと、モンゴルで一度は子どもに伝えたかったこと。
「大きな夢を持ちましょう!!」
もちろんモンゴルの代表選手を応援してほしい!
けど欲をいえば自分が代表になることを目指してほしい!!
たとえば日本の人口は1億3千万人とかでサッカー人口もまあまあ多い、そんな中代表選手になるのはなかなか難しいことやけど
モンゴルは人口300万人とかでサッカーもそれほど普及しておらずサッカー人口は少ない。
ということはモンゴルでサッカー代表に選ばれる可能性は日本なんかより断然高くて努力すれば叶えられないことじゃない😊
実際に同じ県の近隣の学校の卒業生には東京オリンピックの女子マラソンに出場する子がいる!
決してスポーツに限るわけじゃなくていろんな分野で国を背負う人材になれる可能性が十分にある!
だから、目標を持たず夢を持たず日々を過ごすんじゃなくて大きな夢を持ってそれに向かって努力してほしい\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/
この贈呈式を行うにあたってまたモンゴルのテキトーな部分がすごく見えてイライラしてしまったり
ワタシが思っていたカタチとは別のものになってしまってゲンナリしたりしたけど
このパワポを聞いてくれている間の生徒たちはすごく真剣に聞いてくれてたのが伝わったし、心に響いてたらいいな〜と思う。
タオルは保健医、調理員、清掃員などの水回り仕事の多い生徒たちの学校生活を支えてくれている人へ
ユニフォームはサッカー部の子どもたちに渡しました⚽️
コンサドーレ札幌のみなさん本当にありがとうございました。
いつかこの中から将来のオリンピック選手が出るかな〜(^O^)
ペーペーですが語ります。
1学期は通常授業に加えて定期的に行っていた活動が一つ。
それは、「体育とはなんぞや」をテーマにしたセミナー。
任地チョイバルサンには、同期隊員に教育系職種が固まっていることから
それぞれの分野について協力して各配属先で順にセミナーを行いました。
日本で教育実習以外の現場経験のないこんなペーペーですが、
1年間モンゴルの現場の体育教育を見てワタシなりに思うことを
これまで日本で学んだことを盛り込んで伝えてみることに!
一番伝えたかったのは、体育の授業で一番大事なのは「子どもが楽しいと感じること」であるということ。
ワタシの学校の先生たちは子どもを放置して自由に遊ばす、もしくはただただ走らせたり体操だけをずっと続けて授業を終わらすことが主流。
そんな授業じゃ子どもも自由に遊びたいと思って当たり前。
そしたら、子どもにとって体育の授業でなにが学べるの?
自由に遊んでいるといたるところでケンカ。仲間に入れない子はただただ見ているだけで授業が終わる。好きなもの同士で好きなことしかしない。
子どもも大人も運動が楽しいと感じる瞬間は同じ。
おもいっきり体を動かしたとき/できなかったことができるようになったとき/友達と運動をしているとき/協力して勝ったとき
そういう瞬間を作りだせる体育の授業を行うことが大事。
そのためにはいろいろと工夫をして授業の準備をする必要がある。
モンゴルの子どもはわりと小さい段階から自分が苦手なことから逃げようとする傾向があってワタシ的にはそれがすごく悲しい、、、
まだまだ可能性はとってもある段階なのに。練習すればいくらでもできるようになるのに。
「できないから」「みんなより遅いから」といった理由でやろうとしない。
でもそれは、ただ競争で比べられたりという授業だったりするから。
体育が少し苦手な子でも運動することが楽しい!積極的に授業に参加したい!と思えるような教材を考えていくことがすごく大事。
現場を見てきて感じたそういった思いから、今回は「楽しい体育を行うために、、」ということをテーマに3つの例を紹介。
➀体づくり運動②運動会③個人内評価
どれも1年目でやってみたことを実例に。
体づくり運動の話では、ゴールデンエイジについても触れながら理論的にと、実際にじゃんけんを用いた運動をいくつか。
運動会については、モンゴルにはあまりない全員参加の行事ということもあって先生たちもホントに気にいってくれているのでもっといろんな学校でひろまってほしいな~
個人内評価は毎回の授業の中で子どもを褒めるところからはじめていってほしい!
そして、楽しい授業を行うためにはまずルールやマナーを徹底する必要があるということも。
なんせ順番抜かしだったり、先生の話を聞かなかったり、アメなめながら来たりとひどすぎる、、、
2年目は徹底的にルール、マナーを守らせたい(>_<)
体育教員だけだと少ないので各学校それぞれ小学校の先生方にも参加してもらいましたが、
積極的に聞いてメモをとってくれる先生だったり
授業の中でやってみたよといってくれる先生がいてうれしい😊
そして最終的には機会があって首都の国立教育大でセミナーを行わせてもらいました!
普段巡回して話していたことにもう少し肉付けしてってしていると普段使いなれていないモンゴル語がふんだんですごく話にくかった😂
けど大学の先生たちもすごく一生懸命に聞いてくれて伝えたいことはまあなんとか伝わった様子。
情報は与えていくけれど使うか使わないかはもう受け取り側のすきにと思っているけれど
少しでも多くの体育を教える先生たちが自分たちの授業を見直して改善していってくれたらいいな〜
ありがとうございました。
2年め1学期
タイトルどおり2年め1学期の話。
書き残したいことあるな~!とたびたび思っていたら
気づけば1学期終わっちゃってた、、、(笑)
モンゴルの学校は8週間くらい授業やって1~3週間ほど休む4学期制。
長い長い夏休みが明ける1週間前くらいから登校し衝撃情報を知る。
カウンターパートが9月末まで学校に来ない。
新校舎をグラウンドに建てるため学校のグラウンドがなくなる。
なんだって~😲!!
始まる前にやりたかったことの予定が大幅に崩れていく、、、
さらに追い打ちをかけて始まって1週間は時間割が決まってなくて授業一切なし。
それでもなんとかはじまって、カウンターパートが帰ってきて、と
そうこうしているうちに先生たちの試合があるから体育教員召集され
ぬけた先生たちの授業を残りで埋めるorその先生の担当のクラスは体育の授業がなくなる等々
慣れたけどやっぱり疑問には思ってしまうこのモンゴルの制度
授業より優先するのものが多すぎるんだよな~(p_-)
と、まあ培われ続けている大きな制度に嘆いてもしょうがないので、
自分は自分のやれることをと思い、細々と活動。
1、体づくり運動
ただ遊ばせるのは体育じゃない!いつも同じことをしていてもおもしろくない!
ずっと提供し続けていきたい体づくり運動の領域。
どんな子どももいきいき楽しそうに取り組む様子を見ているとやっぱりモンゴルでも浸透すればいいのにな~とすごく思う、、、🌀
じゃんけん列車
手つなぎ鬼
2、マット運動、組体操
試合で5人中3人の先生が2週間半抜ける10月はじめ。
きょねんはわからないうちやったし、モンゴル語も子どもとの信頼関係もまだまだな中ひとりで入らされたのでズタボロやったこの週間でしたが、
ことしはこうくるとわかってて作戦練ってたし、ぜったいにひとりでは受け持たないと伝えていたので授業らしい授業ができた(^O^)
2、3年生に対してはマット運動!ゆりかごでさえもみんな「楽しい~!」って何度も何度も繰り返しててもっといろんなこと教えてあげたいな~って
マットを自分たちで用意する、片付ける、脱いだ靴をそろえる等すばらしかったよ◎
4、5年生は組体操!授業数2時間できる簡単なもので。
いつもケンカが絶えなくてすきな友達とすきなように遊ぶのが目立つ5年生には特に、みんなで息を合わせて1つのことを完成させるっていうことを体験してほしかった!
クラスによってだいぶ差がでちゃったりしたけどどのクラスも最後までやりきった!
マット運動も組体操の動きもやっぱり得意苦手がすごくわかれる分野で、でも練習すればわりとできるようになる分野で達成感が味わいやすい教材だと思ってるけど、
2、3年生はできなくてもわりと一生懸命何度も何度もやるけど
4、5年生はどうもできないとやらないっていう選択をする子が多いなあ、、、(特に男子)
と感じた週間でもあった。むずかしいな~
それでもなんとかうながしてってしてみるけど、1回の授業で80人も入るとできない子ひとりひとりをケアするのはホントに大変
そんな中とかで練習してる子だったり、友達が教えていたりする姿も発見できたり👀
試合に借りだされず残っていた先生がすごくちゃんとしている先生だったので、
その先生と子どもたちをきちんと指導できてできる子が増えたのはすごくよかった!
組体操のBGMが「できっこないをやらなくちゃ」なのは完全に自己満~(笑)
3、専門的な指導
7年生(中2)に対しては、体づくり運動もだけど専門的な競技の指導も。
今回は‟クラウチングスタート”を少し
高校の実習で見せていただいた授業を参考に自分でも付け足して
クラウチングスタートのポイント。練習方法いろいろ。理論的な話。
スタンディングとの比較。ワークシート授業。
スポーツにおいて「知る」っていうことも大事!
結果的にはスタンディングよりクラウチングの方が速くなった子は少なかったけど
ほじめて触れる運動に興味深く取り組んでて、これからもこの学習を覚えていてほしいなと
それにしても中学生でも先生のお手伝いやりたいやりたい~!みたいなのかわいすぎる♡
主に学校の授業に関しては、1学期こんな感じかな~
順調じゃんみたいに書き残したら思うけど、そんなわけでもなくて
ワタシがこれをやりたい!といえば先生たち手伝ってくれるけど
べつにむこうからなにか手伝ってほしいとかわからないことがあるとか求めてくることはなくて、
かといって授業ができてるわけもなくて放置だって多いし
そうしている時は体育館を締め切って開け閉めできないよう閉ざしていたりで
そんなのを見るたびにすげーーー嫌な気持ちになってしまう。
けっきょくワタシが自己満で進めてて先生たちはなにも変わる気成長する気がないのかな~って。
だけど他の人から子どもが「ゆりこ先生に〇〇を習った!」っていうので見せてもらったよ、とか
教えてあげたことをして遊んでいる子どもをみると子どもたちのためには間違ってないのかなとは思うし、
きょねんよりは確実に授業をしている先生の姿も増えてると思うし、
まあホントに少しずーつ少しずーーつだな~と思うようになった:)
授業をちゃんとやろうとしているときにはひっそりこっそりサポートに入ってT2として子どもの様子を見るのも楽しい☆
先生たちが自分で考えた授業に自信もっていつでもできるように
いろんな引き出しつくっていけるように
残りの9ヶ月与えられるものは提供し続けていくつもり。
少しでも多く受け取って取り入れてもらえたらうれしいな~
世界で唯一のマラソン
世界で唯一のマラソンがここモンゴルにはあります。
その名は「草原マラソン」
読んでそのままホントに草原の中を走り抜けます🏃💨
フルマラソンはなく、3km、5km、10km、ハーフのコースが設定されています。
コースといってもまーーーすぐ走っていってどの地点で折り返してくるかだけのお話。
ワタシは今回、人生で最長記録となるハーフに申し込みました!
参加を決定してから夏休み練習しようしようと思っていたものの
来客ラッシュで任地に戻って練習始めたのはもう本番2週間前。
そして、練習すればするほど気づく。
1週間前からは疲れを残したくなかったので走るのはやめ体幹とかのトレーニングのみに
あと高校からずっと調子が悪い左脚を我が任地の理学療法士隊員にケアしてもらったり(笑)
前日に12時間のバスで首都に到着し、迎えた当日9月8日
同期4人とほか隊員、事務所の人たちもたくさん参加しました!
また日本からも来ている人がたくさんでびっくり!
バスの中で先に完走メダルが配られたのにもびっくり!(笑)
開会式があり、主に子どもたちが走る3kmのコースが終わり
5km、10km、ハーフは同時スタート🏃
ハーフを走る隊員はワタシだけだったのでもう淡々と前だけ見て走り続けた〜
ハーフ地点の折り返しは奥に見える山の手前くらい、、
2.5km地点の折り返しや5km地点の折り返しで続々と人が減っていき
10kmすぎにある折り返しまでただ淡々と、、と思いきや
先に折り返してきた人たち(日本人もモンゴル人も!)がエールや挨拶してくれて
わりとノリノリで折り返してそこからしばらくはすごく楽だった( ˆoˆ )/
けど練習ではけっきょく12kmまでしか走ったことなかったから残り9kmは未知の世界!(笑)
前に歩いてるおっちゃんたちを続々と抜かすことだけを目標に淡々と〜
だたおっちゃんらも小娘に抜かれたくないのか近づくと走られる(笑)
そんな競争を何人かと繰り返し、残り2kmちょっとがすごく長く感じて最後の最後が登り坂でしんどーーー!ってなったけど
ゴール前から5km、10kmで先にゴールしたみんなが迎えてくれて無事に完走してゴール◎
達成感がハンパなかったーーー!!
いいお天気のなか大草原を走り抜けるこの感覚はもう一生味わうことがないんだろうな〜と思いながら
21.0975km爽快に走りきりました!気持ちよかった!!
外国人のハーフ優勝者にはヒツジ1頭が贈られますが今回はゲットならず、、(笑)
またモンゴル人のハーフ優勝者にはウマ1頭が!
今回の女子優勝者は東京オリンピックでマラソンへの出場が決定してる有名選手!
実は我が任地チョイバルサン の出身!
来夏、東京で会えたらいいなー!