ゲルとか、ウマとか、こちょんとか

青年海外協力隊体育隊員です。二年間モンゴルで生活します。

ペーペーですが語ります。

1学期は通常授業に加えて定期的に行っていた活動が一つ。

それは、「体育とはなんぞや」をテーマにしたセミナー。

任地チョイバルサンには、同期隊員に教育系職種が固まっていることから

それぞれの分野について協力して各配属先で順にセミナーを行いました。

 

日本で教育実習以外の現場経験のないこんなペーペーですが、

1年間モンゴルの現場の体育教育を見てワタシなりに思うことを

これまで日本で学んだことを盛り込んで伝えてみることに!

 

一番伝えたかったのは、体育の授業で一番大事なのは「子どもが楽しいと感じること」であるということ。

ワタシの学校の先生たちは子どもを放置して自由に遊ばす、もしくはただただ走らせたり体操だけをずっと続けて授業を終わらすことが主流。

そんな授業じゃ子どもも自由に遊びたいと思って当たり前。

そしたら、子どもにとって体育の授業でなにが学べるの?

自由に遊んでいるといたるところでケンカ。仲間に入れない子はただただ見ているだけで授業が終わる。好きなもの同士で好きなことしかしない。

 

子どもも大人も運動が楽しいと感じる瞬間は同じ。

おもいっきり体を動かしたとき/できなかったことができるようになったとき/友達と運動をしているとき/協力して勝ったとき

そういう瞬間を作りだせる体育の授業を行うことが大事。

そのためにはいろいろと工夫をして授業の準備をする必要がある。

 

モンゴルの子どもはわりと小さい段階から自分が苦手なことから逃げようとする傾向があってワタシ的にはそれがすごく悲しい、、、

まだまだ可能性はとってもある段階なのに。練習すればいくらでもできるようになるのに。

「できないから」「みんなより遅いから」といった理由でやろうとしない。

でもそれは、ただ競争で比べられたりという授業だったりするから。

体育が少し苦手な子でも運動することが楽しい!積極的に授業に参加したい!と思えるような教材を考えていくことがすごく大事。

 

現場を見てきて感じたそういった思いから、今回は「楽しい体育を行うために、、」ということをテーマに3つの例を紹介。

➀体づくり運動②運動会③個人内評価

どれも1年目でやってみたことを実例に。

体づくり運動の話では、ゴールデンエイジについても触れながら理論的にと、実際にじゃんけんを用いた運動をいくつか。

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運動会については、モンゴルにはあまりない全員参加の行事ということもあって先生たちもホントに気にいってくれているのでもっといろんな学校でひろまってほしいな~

個人内評価は毎回の授業の中で子どもを褒めるところからはじめていってほしい!

そして、楽しい授業を行うためにはまずルールやマナーを徹底する必要があるということも。

なんせ順番抜かしだったり、先生の話を聞かなかったり、アメなめながら来たりとひどすぎる、、、

2年目は徹底的にルール、マナーを守らせたい(>_<)

 

体育教員だけだと少ないので各学校それぞれ小学校の先生方にも参加してもらいましたが、

積極的に聞いてメモをとってくれる先生だったり

授業の中でやってみたよといってくれる先生がいてうれしい😊

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そして最終的には機会があって首都の国立教育大でセミナーを行わせてもらいました!

普段巡回して話していたことにもう少し肉付けしてってしていると普段使いなれていないモンゴル語がふんだんですごく話にくかった😂

けど大学の先生たちもすごく一生懸命に聞いてくれて伝えたいことはまあなんとか伝わった様子。

 

情報は与えていくけれど使うか使わないかはもう受け取り側のすきにと思っているけれど

少しでも多くの体育を教える先生たちが自分たちの授業を見直して改善していってくれたらいいな〜

 

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ありがとうございました。